髪の毛ってどうやって生えてるの?
頭皮の中って意外と知らないことが多いもの。
頭皮に限らす、毛の生えている皮膚の中のつくりは、おおよそ似通っています。
では解説していきます。
皮膚の中を見ていこう
ブログのアイキャッチ画像は構造だけを現した図です。もう少し細かく見ていきます。(私が作ったイラストなので細部不足はご容赦ください。実際はもう少し細かいです。)
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皮膚ってどうなってるの?
ひとえに皮膚と言っても、一枚の皮だけで出来ているわけではありません。
「表皮」「真皮」「皮下組織」と三層構造になっています。
表皮の役割
表皮に当たる部分が、我々のいう「皮」に当たる部分で、日焼けあとの皮膚の剥がれおちや、フケとして剥がれ落ちている部分です。また、体を洗う際に「垢」として落ちるものもそうですね。
肌には細胞が一定の周期で生まれ変わる「ターンオーバー」という仕組みがあります。
表皮の仕組みについてはまた今後、別の機会で説明していきますが、健康な肌のターンオーバーは約4週間サイクルで起こっているようで、45日程度で全ての細胞が生まれ変わるようです。
正常なターンオーバーが出来ない肌の例として
- 睡眠不足、運動不足、偏った栄養の食事などによる生活習慣の乱れ
- 紫外線
- 過度の感想
- 加齢
- 間違ったスキンケア
などが挙げられます。
正しいターンオーバーをするためにはビタミンB郡の接種が良いとされています。
- レバー、ウナギ、カツオ、マグロなど
- 卵、納豆、牛乳、乳製品
などが良いとされています。
森永製菓さんがビタミンについて詳しく説明しています。参考にしてください。
頭皮に置き換えると、ドライヤーの当てすぎも急激な乾燥を起こすため、髪の毛のためにも良くありません。
毛穴と呼ばれる「毛孔(もうこう)」、汗を外に出すための穴「汗孔(かんこう)」があります。毛穴から汗が出ると思っている人もいますが、毛穴から脂は出ますが汗は出ませんよ・・・
真皮の役割
真皮は肌における大部分を占め、肌を支える役割をしています。
この中で、コラーゲン、エラスチンと呼ばれるタンパク質で弾力を与え、肌を支えています。
コラーゲンについては、人の体の約30%を占め、そのうちの約40%が皮膚、約20%が軟骨に集中してると言われています。その他は主に臓器です。
市販されている化粧品にも、コラーゲン配合とされているものがありますが、そもそもコラーゲンの分子量は1本10万の繊維状のタンパク質が3本集まって出来上がった30万の大きさのタンパク質ですので、表皮にアプローチ出来ても真皮までは届かないのです。もし、真皮まで浸透させたいのならば、2千以下の分子量にするしかないと言われていて、再現は難しいとされいます。
また、真皮に浸透出来たとしても、人間の持つコラーゲンと、外的要因で作られた動物性コラーゲンや、植物性コラーゲンは相性が悪いとされています。表皮の保湿程度に考えて、美肌になるための化粧品をしては考えない方が良いでしょう。
真皮には神経も集中していて、熱い、寒い、冷たい、痛いなどのセンサーの役割を果たしているほか、「鳥肌」や寒い時に毛が立つ時に使われる「立毛筋」は、毛を立たせて毛穴締め、寒さを防ぐ役割をしています。
なお、汗を作り出す「汗腺」や、皮脂と呼ばれるアブラを出す「皮脂腺」があり、髪の毛を包んでいる筒状の「毛包」もここに属します。
皮脂については以下の記事に記載しています。参考までに。
皮下組織の役割
皮下組織は、多くの脂肪を含んでおり、皮下脂肪と呼ばれるものもここに属します。
体内で作られたエネルギーを脂肪というかたちで蓄え、体内で作られる熱と体外へ逃げる熱のバランスを保ち、正常な体温維持に役立っています。
脂肪は衝撃の緩和や断熱、蓄熱にも役立ち、保温機能も果たしています。
皮下組織は、血管、神経、汗腺などの保護をしていて、一般的に4〜9㎜の厚さで覆われていて、表皮、真皮を支えています。
髪の毛にフォーカスを当ててみよう
では、髪の毛はどうやって生えているのでしょう。
もう一度自作の図に登場してもらいます。
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毛の構造
大きく分けて「毛幹部」と「毛根部」に分かれていて、毛幹部は皮膚より上に出ている「毛」の部分です。
毛幹部
「毛」の構造は別の機会に詳しく説明しますが、形状としては「海苔巻き」と同じ構造をしています。
海苔の部分の「キューティクル」、ご飯の部分の「コルテックス」、具の部分の「メデュラ」で出来ていて、大部分はタンパク質でできています。
毛根部
毛根部は、詳しくは皮膚に埋まっている部分全般の毛根と、一番根本にある毛球に分けられます。
活動停止していない髪の毛を抜くと毛の末端が少し膨らんでいますよね?毛球とはその部分です。
「毛」はこの毛球部分で作られています。
毛球の役割
毛球では髪の毛の元となる毛母細胞が毛乳頭からの指示で分裂、増殖を繰り返し、角化移行部で角化したものが毛髪になります。その際毛乳頭に付随しているメラノサイトという細胞からメラニンという色素が与えられ、毛に色素がつきます。
白髪になっていくのは、何らかの原因でメラノサイトからメラニンをもらえなくなってしまい、色素の無い毛「白髪」さ生成されているということです。
髪の毛は1ヶ月で約1cm伸びるとされていますが、後頭部や生え際など部位により伸び率が変わってくるとされています。
また、髪の毛は毛球部でできた構造のまま押し出されて伸びていくので、抜けた毛から毛が作られた時期の栄養分や、個人を司るDNAなどがわかるとされていて、薬物検査や遺伝子検査の捜査対象になったりします。
基本的に毛根は胎児の時に作られ、一生変わらないとされています。おおよそ10万本生えているとされていて、一つの毛穴から一本ではなく2〜3本生えていることも普通です。
こちらも後日記載しますが、髪の毛には生えるサイクルがあって、1日に100本ほど抜けるものとされています。頭皮における1㎠中に約100〜150本生えているとされているので、頭皮全体から見る100本はごくわずかです。「一気にごそっと抜ける」のは病的な事であり、お風呂場ですごく抜けているような気になっているのは抜けた毛が落ちていなくて、洗い流した時に一度に取れたに過ぎませんので、過度な心配はしなくても良いと思います。

まとめ
知らず知らずのうちに長いお付き合いをしている髪の毛ですが、こんなふうに作られているのです。
- 毛乳頭が毛母細胞に指令を出して作っている
- 髪の毛の色はメラノサイトが色素を注入して決まる
- 白髪の原因はメラノサイトのおサボリ
- 1日に100本は抜けるので、抜けた抜けたとあまり気にしない
- 髪の毛って海苔巻きと同じ構造してる
意外と知らない毛の実態について書きましたが、書けば書くほど書き足りないです。
千葉県柏市・我孫子市・野田市・流山市・鎌ヶ谷市・松戸市 で訪問理容・訪問理美容・出張カットをお探しの方
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また時間を見つけて記事にしたいと思います。